Tatsuya Konishi



 幼少の頃からヴァイオリンを始める。その他にも小学生時代は鼓笛隊でトランペットを吹き、高校時代は吹奏楽でホルンを奏でるなど他の楽器を通しての音楽性も養う。

 本筋のヴァイオリンは高校時代にオーディションを経て入団した地域の交響楽団での演奏が本格的な表舞台の始まりとなり(1988年)、同団で松尾葉子氏の指揮のもと6年間程のオーケストラ研鑽を積み重ねた。また、同時期にあたる上智大学生時代は、本業のドイツ語に苦しみながらも1992年にはコンサートマスターとして上智大学管弦楽団を率い、故ユーディ・メニューイン氏による指導も受けている。圧倒的な牽引力とロマンチズムは伝説となっており、汐澤安彦氏の指揮による華麗なシューマンのソロや重厚なバルトークの統率はいまだに語り継がれている。卒業演奏会(1994年)では金山隆夫氏(元ワシントン・ナショナル交響楽団副指揮者)指揮のもとでブラームスの二重協奏曲を懸田貴嗣氏(現 Ricreation d'Arcadia、チェロ奏者)と共演。

 大学卒業後は一転、ビジネスマンとして東京を離れオーケストラ活動も休止。1997年から5年間にも及んだ英国生活ではクラシック音楽の聴衆に専念、英国にとどまらないヨーロッパ各都市のライブ演奏にどっぷりと浸ることで感性を大いに磨く。ロンドンの自宅ではその湿度感覚と天井の高い空間を意識したヴァイオリン本来の響きとフレージングを独学で研鑽、2002年初頭には某名門オーケストラのオーディションの一次予選に通過するまでに音楽的精度を高めた。

 クラシック以外のポピュラー音楽にも寛容で、学生時代にはX-Japanのライブに、今世紀に入ってからは斉藤ネコ氏の監修のもと、椎名林檎のライブ(2003年)や、松本修氏によるカフカの「城」と「審判」の劇作のレコーディングに参加(2004年、2007年)。また、ボサノヴァやジャズなどにも開眼するなど自らの音楽ジャンルを常に拡げており、その多彩な芸風を活かしてボランティアやレストランでの室内楽演奏を数多くこなした。主にはペンギンカルテット(ポップス系弦楽四重奏)、並びにWings(ボランティア専門:歌/フルート/ピアノ/ヴァイオリン)のメンバーとして、その他でも各種ステージの総合プロデュースも手がける。

 また、2005年以降は楽器を銘器に持ちかえることで更にクラシック分野の解釈を深め、特に室内楽アンサンブルへの参加(2006年〜2008年)を通してベートーベン/モーツァルト/シューベルト/バッハなどの本格派室内楽に取り組むことで演奏能力を大幅に強化、同時にソロの分野でもパイプオルガンやピアノとのデュオによる王道的な曲をレパートリーとして確立。一方、管弦楽の分野では静かではあるが最先端の理論を掲げて2007年から近所の室内管弦楽団の第一コンサートマスター職や、地域のオーケストラのプレイングアドヴァイザー的な役割などを務めた。

 2008年から2012年までの4年間はNYでサラリーマン生活を送りつつ、相変わらず良いものを見聞きして美味しいものを飲み食いし、でも基本的にはのんびりと充電。音楽面ではいくつかのステージはこなしつつも、聴衆の立場からも音楽を表現するということについての真理を考えるようになる。アメリカにも良い部分あり。

 2012年からは再び東京に戻り、大学関連を軸にサロン生活を開始。別邸スタジオを活かした企画はまだまだ序の口ではあるものの、その機能はいろんな面で活用し始めている。また、中長期的に真剣に室内楽に取り組む機会も得て、高度な音楽を厳しく追求中。
 一方で、オーケストラ活動については大学関連とその派生形から中軸を担う役割にも邁進しはじめており、2015年の夏からはコンサートマスターとして20数年ぶりに母校のOB管弦楽団を汐澤安彦氏の指揮のもとで率いるなど、まだまだ引退する気は全くないままに、しかし過去にしばられない今を構築すべく前を見ている。






(略歴)

東京都杉並区生まれ


中学時代まで転居を重ねる
   (東京/大阪/鳥取/広島)

上智大学文学部ドイツ文学科卒


  サラリーマン初任地は名古屋(3年間)

5年にわたるロンドン勤務を経験
仕事&音楽で質について研鑽を積む

6年間の東京でのサラリーマン生活
音楽活動の深化と拡大

4年にわたるNY勤務
仕事&音楽で表現する意味を会得


 東京&長野の2重生活開始

ステージは続く

使用楽器

Mario Bedocchi 1945
 
 イタリアのエミリア州生まれ(1880〜1955)、この楽器は65歳の時の作。満足できるクレモナ伝統のモデルで高い技術で作られており、大変良い質感のニスが特徴。
 深い赤というか深いワインレッドの色で、ニスはとても厚みのある素晴らしい状態。その楽器を新作で買った奏者が楽器が手に入ったあとそんなに長く使わないで死んでしまい、遺族がずっと持っていたそうで、(いまは取り換えたが)オリジナルの指板がまだついていた。大変味のある音で、ニスも綺麗な状態、楽器も健康、音の密度も高い。
 楽器の系統としてはブレシア系、古くはストラドよりも価値の高い、ビオラとしては最高峰のガスパロ・ダ・サロが1500年代に始祖した系譜にあたる。モダンではスカランペラ系ということになる。

 使用している弓はトマショー。ケースはアコード角形の青

            

Mac



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